ABV | ABV(Alcohol by Volume)は、ビールなどのアルコール飲料に含まれるアルコールの体積比率(%)を示す指標。たとえば、ABV 5% とは飲料の総量のうち5%がアルコールであることを意味する。アルコール度数として一般的に使われる表記で、ラベルにも明記される。 |
IBU | IBU(International Bitterness Units)は、ビールの苦味の強さを示す国際的な単位。主にホップに由来するイソアルファ酸の濃度を数値化しており、1IBUは1リットル中に1ミリグラムのイソアルファ酸が含まれていることを意味する。数値が高いほど苦味が強く感じられるが、味のバランスや麦芽の甘みなどによって体感は異なる。 |
IPA | ホップを大量に使用した、苦味が強く香り高いビアスタイル。インディア・ペール・エールの略。 |
のど越し | のど越しとは、ビールを飲んだ際に喉を通る感覚や心地よさを表す日本独自の表現。炭酸の刺激、冷たさ、軽快な飲み口が一体となった体感的な印象を指し、「爽快感」や「スムーズさ」として評価されることが多い。味覚よりも触覚的な感覚に近く、特に日本のラガービール文化において重視されている。 |
アロマ | ビールの香り全般を指す用語で、特にホップや酵母由来の芳香に対して用いられる。柑橘系、ハーブ、フローラル、スパイシーなど多様な香りが存在し、ビールスタイルや使用原料により大きく異なる。通常、ビールを飲む前に鼻で感じる香りが「アロマ」に該当する。 |
オクトーバーフェスト | オクトーバーフェストは、ドイツ・ミュンヘンで毎年9月中旬から10月初旬にかけて開催される世界最大級のビール祭り。1810年にバイエルン王国の皇太子ルートヴィヒと王女テレーゼの結婚を祝う市民の祭りとして始まり、以来毎年開催されている。会場では特別に醸造された「オクトーバーフェストビア」が提供され、1リットルジョッキで乾杯するのが伝統。ビールだけでなく、伝統衣装や料理、音楽なども楽しめる。 |
キレ | キレとは、ビールを飲んだ際に感じる後味の切れの良さや、口の中に残る余韻の少なさを表す日本独自の表現。キレがあるビールは、後味がすっきりとしていて飲みやすく、喉越しが良いとされる。一方で、余韻やコクが強いタイプのビールは「キレが弱い」と表現されることもある。日本の大手ビールメーカーのラガー系ビールは、この「キレ」の良さを重視していることが多い。 |
コク | コクとは、ビールの味における奥行きや深み、まろやかさなど、単なる味の濃さを超えた複雑で重層的な味わいを表現する日本語の表現。甘味・苦味・酸味などのバランスや、舌に残る余韻の豊かさが関係している。麦芽の使用量や焙煎度、熟成度などによりコクが増す。しっかりしたボディのビールやダーク系のスタイルではコクが強調される傾向がある。 |
タップ | タップ(Tap)とは、ビール樽(ケグ)からビールを注ぐために使用される蛇口状の装置や、注ぎ口のことを指す。バーやビアパブでは「ドラフトビールの提供口」も意味する。また「タップ数」は店舗で提供されるドラフトビールの種類数を表すことがあり、「10タップの店」といえば、10種類の樽生ビールを提供している店を指す。 |
フレーバー | ビールの味と香りを合わせた「風味」全体を指す用語。麦芽やホップ、酵母、水、発酵や熟成工程など、あらゆる要素がフレーバーに影響を与える。甘味、苦味、酸味、渋味、旨味などの味覚だけでなく、香りとのバランスも含まれる。アロマとの違いは、口に含んだ後に感じる風味である点。 |
ボディ | ボディとは、ビールを飲んだときに感じる「重さ」や「厚み」、「口当たり」のことを指す。一般的にライトボディ(軽い)、ミディアムボディ(中程度)、フルボディ(重い)などと表現され、麦芽の使用量や糖度、アルコール度数、発酵度などにより変化する。ボディは飲みごたえや満足感を左右する重要な要素。 |
モルト | 発芽させた麦芽のこと。ビールの甘味やコクの元となる重要な原料。 |